@ なぜ東京大学に?
カリフォルニア大学バークレー校で修士号を取得した後も地震工学への興味が尽きず、ある教授からその分野に進みたいならと東京大学を紹介されました。米大卒業後にメキシコに戻り、メキシコシティの建設会社に就職しトンネルを掘っていましたが、そこも地震が多い現場で、まだまだ地震に対する自分自身の学びが必要だと感じ、東京大学からの募集に申し込みました。
A 学生時代の一番の思い出は?
いい思い出でいっぱいですが、なんといっても途切れることなく私を強力にサポートしてくださった東畑先生とFSO、そして研究室の仲間とのことです。どんなに大変な時もいつも彼らが一緒にいてくれました。友情が一番の思い出です。
B 現在の仕事に就いたいきさつは?
卒業間近からウェブサイトで研究職を探しました。社会基盤専攻や工学系研究科からの紹介もありました。その中で、工学系研究科からメールでオファーをいただいたことがきっかけで、この仕事に就くことができました。
※卒業後、日本での就職はかなわずカナダのアルバータ大学でポストドクターとして1年間在籍したそうです。この間、工学教育の授業をとり、生徒を教えるスキルを学んだことが今の仕事に役立っていると話してくれました。(赤池)
C 今の仕事の内容は?
現在、東京大学大学院工学系研究科の准教授として、国際工学教育推進機構のバイリンガルキャンパス推進センターで働いています。このセンターは教育と研究の国際化推進を強化する目的でつくられました。私の仕事は、英語の特別クラスやアカデミックライティング、アカデミックプレゼンターションなどのプログラムで(詳細はこちら)自分の専門分野の研究やプロジェクトをベースにしたクラスで学生を指導しています。
教育という観点から学生の進路指導なども行います。
勤務して初年度はマサチューセッツ工科大学と東大の学生をM-SKYPEで交流させるプログラムに取り組みました。また東大の学生とともにMITのサマーキャンプ、MUSCATにも参加することができ、満足できる豊かな経験ができました。
D 将来の夢は?
今の仕事は工学教育について学ぶ機会がたくさんあり、チリでスタートさせた地盤リスクの研究も続けることができ、さまざまなプロジェクトに関われるので面白いです。ぜひ続けたいと思っています。プロジェクトマネジメントや文化交流の力は、私が将来教授になれた時にきっと役立つと思います。今は夫とともにいろいろな国に住んで働くことを楽しんでいます。これからは旅行や新しいこともしてみたいです。
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